シンクタンク 2011 2 6

 民主党政権の看板だった「脱官僚」。
しかし、本当に、脱官僚を目指すならば、
シンクタンクを育成しておく必要があったのです。
 昔と違って、政治も行政も、複雑化・高度化してしまったのです。
このような複雑化・高度化に対して、
政治家が、ちょっと勉強したぐらいでは、
とうてい太刀打ちできないのです。
これは、学生が一夜漬けで試験に臨むようなものです。
 さて、シンクタンクが整備されていない状態で、
脱官僚をすると、どうなるか。
最初は迷走、次は官僚依存となります。
日本の官僚機構は、権力機関であると同時にシンクタンクでもあるからです。
鳩山政権、そして菅政権、だいたい見当がつくでしょう。
 ところで、日本の官僚機構は、シンクタンクでもあるから、
わざわざ民間のシンクタンクを作る必要はないと考える人もいるかもしれません。
 確かに、日本の官僚は、極めて優れた頭脳集団です。
しかし、彼らは、その優れた頭脳を使う前に、
まず、省の利益、つまり、「省益」を考えます。
国益なくて、省益あり。
これが明治以来の伝統文化です。
 それでも、昔は、国益を最優先で考える官僚が多かったと思います。
いつから変わってしまったのか。












































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